寝違えて首が痛い ①

今回は「寝違え」です
30代 女性 朝起きたら首の左側が痛くて動かせない。
特に痛む動作は
〇左に首を倒す
〇左に振り向く
動作がほとんどできない状況です。

まず危険な病態が潜んでいないかのチェックです。朝起きたら痛いからと言って寝違えと決めつけることはできません。首が痛い、肩が痛いというときには頸部の血管系の病気や内臓の異常による痛みが潜んでいることもあるので慎重にみていかなければなりません
特にそのような危険な兆候が確認できなければ徒手検査を行い痛みの原因を突き止めていきます。
今回の症状は 「僧帽筋」という首から背中にかけてついている大きな筋肉の一部が過緊張を起こしていると判断しました。
次になぜ僧帽筋に過緊張が起こっているのかを考えます
今回の患者さんは座っている姿勢が左右で異なり
〇左肩が上がっている
〇左の肩甲骨が外側に移動している
〇左の肩だけ内巻きになっている
といった違いがありました。簡単に説明すると左側だけ猫背の姿勢になっているといった状況です。
猫背になると僧帽筋は下半分が外側に引っ張られ無意識に肩をすくめるような状況になってしまいます。そのため僧帽筋上部が常に緊張している状況になり過緊張という状況になったと考えられます。

≪治療≫
まず左肩の猫背の状況を改善し僧帽筋にかかっているストレスをなくしていく必要があるので電気治療と手技を行います。この時点で首の可動域は広がり痛みもグッと減っています。次に一番痛みを感じている僧帽筋上部へ直接アプローチを行います。アプローチの方法は 鍼を用いて通電によるポンピングです。
使用する鍼は0.20㎜×39㎜を2本 緊張の一番強い部分に行います。
今回のように緊張が強い部分に鍼をするとピクッと筋肉が収縮する現象が起こることがあります。それだけでも効果は十分あるのですがさらに緊張をとるために3Hzの低周波を10分間通電して筋肉のポンピングを行います。

≪治療後≫
治療後は首の可動域も左右差がなくなり 姿勢の左右差もほとんどない状態になりました。

寝違えにもいろいろな症状がありますので お困りの方は越谷接骨院までご相談ください。